「インフルエンザが10月に異例の感染拡大を見せている」というニュースを最近やたらと目にします。
私の住んでいる地域でも学年閉鎖や学級閉鎖が相次いでおり、医療機関は連日多くの患者で溢れ予約を取るのも一苦労です。
その流行の最中、私たち家族はインフルエンザに感染しました。
長男(小3)から始まり、夫、次男(年少)、私へと次々に感染を広げる勢いは凄まじく、インフルエンザウイルスの感染力の高さ・怖さをまざまざと見せつけられているようでとても恐ろしく感じたのを覚えています。
今回はこのインフルエンザに罹患した経験から、「症状」「治癒期間」「薬」の3点にテーマを絞り、自らの経験から学んだことをまとめてみました。
- インフルエンザに罹患するとどんな症状が現れるの?
- この辛い症状はいつまで続くの?
- 家庭内感染で一家全滅するとどうなるの?
- よく聞く子供の異常行動って?
- 解熱鎮痛薬は飲んでもいいの?
このような疑問の解決の目安になると思います。
まだまだ感染拡大が続くであろうインフルエンザ、いつ「明日は我が身」となってもおかしくはありません。
いざというという時の為の参考知識として、頭の片隅にでも置いて頂けたら嬉しく思います。
家族全員がインフルエンザに罹患した際に、自宅にあって良かったもの・助かったものをまとめた記事もございます。
いざ罹患した時に自宅に何もない! 辛くて外出もできない! では困るので、普段からある程度の物資を備蓄しておくと、その「いざ」に備えられます。
併せてご覧頂ければ幸いです。
インフルエンザの症状
まずはインフルエンザの感染経路についてお話します。
インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染・接触感染です。
発症前24時間から発症後3日程度までが最も感染力が強く、潜伏期間は1~4日のため、家庭内感染の場合"数日差"で次の発症者が出ることになります。
実際、私たち家族も2日おきに発症していました。
- 長男 : 10月15日(日)
- 夫・次男: 10月17日(火)
- 私 : 10月19日(木)
次に、私たちに現れた症状を挙げると以下のようになります。
- 夫 : 高熱・悪寒・頭痛・倦怠感
- 私 : 高熱・悪寒・頭痛・倦怠感・痰絡みの咳・鼻水・神経痛・味覚障害・聴覚異常
- 長男: 高熱・悪寒・頭痛・倦怠感・痰絡みの咳
- 次男: 高熱・悪寒・倦怠感・痰絡みの咳・鼻水
それぞれ詳しく見ていきますね。
高熱・悪寒
★発現期間:発症後2~4日
大人も子供も関係なく4人に共通して現れたのは「高熱」と「悪寒」でした。
特に顕著に表れたのは「高熱」で、発症した途端みるみる体温が上昇し、僅か数時間で39℃~40℃前後まで跳ね上がります。
高熱に伴い全身をゾクゾクとした寒気が這い、身体はぐったりとして重く・辛く、やがて意識が朦朧としてきます。
寝ている間の発汗量も凄まじく、起きたら汗だくで布団がびっしょり(※)、おまけに軽く脱水気味… なんて危険も伴います。
40℃近い高熱になると人によっては1日に約3Lもの汗をかくと言われているため、脱水症状を避けるためにも水やスポーツ飲料などの水分をこまめに摂るように気を付けていました。
※寝汗対策: 寝具に一枚バスタオルなどを敷いておくと、汚れた際にサッと交換できて便利ですよ٩(๑❛ᴗ❛๑)
頭痛
★発現期間:発症後2~3日
個人的に今回一番悩まされたのが、この激しい頭痛です。
一般的にインフルエンザにおける頭痛の原因は、
- 高熱に伴い頭の血管が拡張して神経を圧迫するため
- 呼吸状態によって血中の酸素濃度が薄くなるため
だと考えられており、通常の風邪よりも激しい痛みを伴うと言われています。
大量に発汗した際にも激しく痛んだことから、脱水による影響も無視できません。
こればっかりは薬に頼るしかありませんが、残念ながら解熱鎮痛薬「カロナール」も全く効いてはくれず…。※個人差あり
ただひたすら凄まじい痛みに耐えるしかない絶望感は終わりが見えず、非常に辛いものがありました。
倦怠感
★発現期間:発症後7~10日程度
数日間の高熱の後遺症とでも言いましょうか、全身が怠く疲れやすくなっており、「はい全快!」となるまでにはある程度の時間がかかります。
ただ、子供は大人より回復が早いらしく、次男に至っては発症4日目でまだ熱が出ている時からすっかり元気になっていました。
子供の体力、うらやましい限りです。。
痰絡みの咳
★発現期間:発症後1~2週間程度
インフルエンザは呼吸器感染症というだけあり、痰絡みの激しい咳が長引く傾向にあるようです。
我が家で一番初めに発症した長男も咳が消えるまでに9日間を要し、その2日後に発症した次男とそのまた2日後に発症した私は2週間近く咳き込んでいました。
ただ、不思議と夫には咳症状がほとんど出ませんでした。
発症6日目の治りかけのタイミングで突然大きく咳き込んだことはあったのですが、その時は黄緑色の大きな塊が喉の奥から次々飛び出してきたそうです。
大量の痰を吐き出せた夫は見るからにすっきりとした顔をしていました。
鼻水
★発現期間:発症後1~2週間程度
黄色や黄緑色のドロドロねばねばした鼻水が1日中量産されているイメージです。
不快で仕方がありません。
横になると鼻水が喉奥の方にも流れてくるため咳が誘発されやすく、激しい咳込みで何度も入眠を妨げられました。
また、一度出始めるとなかなか止まらない痰絡みの咳なので、呼吸がうまく出来ず酸素が枯渇してくると本当に息苦しくて涙が出てきます。
あまりにも長く続くと突然オエッ…! と吐きそうになることもありました:(´ཀ`」 ∠):
神経痛
★発現期間:発症後1〜2日
高熱に伴い、股関節周りや肋骨周りの神経が突然ズキッ…‼︎ と数秒間痛む現象が続きました。
痛む間は身動きが取れずただひたすら耐えるしかないため、何の苦行だ… と顔を歪めながら必死に我慢するしかありませんでした。
味覚異常
★発現期間:発症3日目・4日目
発症3日目の午後から4日目にかけてだったと思うのですが、急に味覚が鈍感になり味が分からなくなりました。
塩味や甘味の区別はつくのですが、味を特定できないと言いますか…。
例えば、いちご味のアイスを食べているとして、甘いのはなんとなくわかるのですが何の味がするのかが分からないんです(・_・; )
スポーツドリンクを飲んでいても、仄かに酸味や甘味は感じるのですが、正直水を飲んでいる時とあまり変わらない感覚です。
昨年のコロナ感染でも経験していたため特に不安はなかったのですが、何度経験しても不思議だなぁと感心してしまいます。
この症状は発症5日目には自然と消失しました。
聴覚異常
★発現期間:発症3日目~6日目
激しい咳を繰り返していたある瞬間、右耳の鼓膜に小さくパキッ… と何かが割れるような音が響き、以来右耳の聞こえが悪くなりました。
右耳だけ籠って聞こえるというか、とにかく鼓膜が変です。
10日程で症状は改善しましたが、ちょっとした恐怖を覚えた出来事でした。
症状はいつまで続くの?
各症状がいつ頃まで続くのかは各項目毎の「発現期間」を見て頂ければわかりやすいかと思います。
ただ、総合的に見て「症状が落ち着いてきたかも…」と感じるのは3~4日目以降であり、これは解熱に伴うものだと考えられます。※個人差あり
解熱後は自然と身体の緊張がほぐれ、驚くほど身体が軽くすっきりと感じられます。
例えまだ咳や鼻水が残っていても、あの高熱や頭痛と比べたらなんてことない可愛いものです(言い過ぎ)。
一般的に見ても1週間~10日程で症状は治まるそうなので、ゆっくり時間をかけて体調を戻していきましょう。
薬の影響? こどもたちの不思議な行動
インフルエンザウイルスによる影響なのか、抗インフルエンザ薬の影響なのかはわかりかねますが、長男・次男ともに発症1日目・2日目の夜に同じような不思議な行動を取りました。
眠っているのに、はっきり喋るんです。
こちらの声掛けには反応しないのに、まるで誰かと会話をしているかのように喋っているんです。
そして突然意識が覚醒すると、訳の分からない話をしだし、大いに私を困惑させてはまた眠りに落ちる… というのを繰り返していました。
今思えば、夢か現実かの境界線が曖昧で非常に不安定な状態だったのかな、と。
とは言え、よくニュースでも流れてくる「急にベランダから飛び降りようとする」や「自分の指をハムだと言ってかじる」などのいわゆる異常行動も懸念されるため、しばらくは不安でまともに眠れませんでした。
我が家のこどもたちに現れた症状はこれだけでしたが、この症状も発症3日目には自然と無くなり、とても安心したのを覚えています。
薬について
今回のインフルエンザで大人が服用した薬は、解熱鎮痛薬「カロナール」のみです。
しかし、カロナールは安全性が高い反面効き目が穏やかな一面があり、服用したからといってすぐに大幅に解熱することはありません。※個人差あり
また、インフルエンザウイルスによって引き起こされる頭痛には効かない場合も多いそうで、頭痛対策として服用するのであれば、医療機関でタミフルなどの抗インフルエンザ薬を処方してもらうことをおすすめします。
また、飲むタイミングも非常に重要です。
本来「熱」は感染に対する自然な防御反応で、熱が上がることで免疫系が活性化し、身体は病原体と戦う力を強めます。
そのため、中途半端な時期に服薬してしまうと免疫系が最大限に力を発揮できず、病原体に対抗する力が弱まってしまう可能性があると言われています。※諸説あります
医師の指示に従うのが一番ですが、もし自己判断で服用せざるを得ない場合などには、少なくとも熱がしっかり上がりきってから(体感としては発症後24時間以降経過してから)飲むと、効き目が現れやすくなるかな… といったところです。※個人差あり
しかし、あまりにも辛すぎる場合には無理をせず、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
今回はインフルエンザの症状・治癒期間・薬についてまとめてみましたが、つくづくもう二度と罹りたくない! と感じます(実は人生初感染)。
とにかく普通の風邪よりも一つ一つの症状が強烈で、あまりの辛さに何度「インフルエンザ 症状 いつまで」と検索していたか分かりません。
インフルエンザは感染力が強く、特に大きな前兆もないため気付いた時には罹患しています。
発症前24時間から発症後3日程度までが最も感染力が強いと言われているため、発症する前の感染者(今回の場合は長男)に対して予防策を… なんて普通に一緒に生活していたら難しいです(´;ω;`)
ましてや、発症後マスクはしていてもただ顎を守ってる状態(口と鼻は全開)に多々陥る次男や、ゴホゴホ咳込みながら食事をする長男の側でうつらずにいるなんてかなりの無理ゲー…(´;Д;`)
家庭内感染が増えているというのも納得です。
いくら気を付けていてもうつるもんはうつるんじゃーい!!泣
今回まとめた治癒までの期間(発現期間)はあくまで目安にはなるのですが、「大体これくらいで終わるんだ… ならもう少し頑張ろう、耐えてみせよう…!」と思えるひとつの指標となれれば幸いかなと思います。
明けない夜がないように、辛い症状にも必ず終わりは来ます。
もし罹患してしまった場合には気をしっかり持ち、ゆっくりと休養して下さいね。
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。
よろしければ「インフルエンザ罹患|辛い症状の時あって助かったもの9選 - Riablog❤︎」も併せてご覧下さい٩(๑❛ᴗ❛๑)
※今回の一連の体験談や症例はあくまでも我が家において当てはまる事例であり、決して全ての方に同じような症状が現れるということではございません。くれぐれも誤解のないよう、また、ご理解賜りますようお願い申し上げます。